横須賀のカウンセラーのブログです。『箱庭療法』を中心に、カウンセリング・心理学全般を考察中。映画や本についての感想もUPしています。
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曇り。ああ、だが雨が近づいている。体がだるいなあ

ちょっと体調が悪いのと、なかなか難解なテーマに対峙しているので、消化が追いつかず、ブログの更新が滞ってしまった。
無理せずやっていこうと思う・・・。

今日は『ユング個性化』についてのこと。『個性化』というのは「ユング心理学(分析心理学)」の用語であり、平たく言うと「自己実現」のこと。ただ、この「自己実現」も心理学者諸氏によって微妙に違うこともあって、ユングは『個性化』という言葉を好んでいたようだ。


ユング個性化』(心理学)

「自己実現=個性化」という言葉を使い始めたのはユングが最初。ユングは人間の成長は一生続くものと考え、その後半生の課題を、自分の前半生で生かしてこれなかった特質(性質)を、伸ばして、より「自分らしく」生きることであるとしている。それは「自分勝手」な生き方ではなく、むしろ社会や周囲と調和していく生き方を指している。

個性化2
しかし、この考え方に至るまでにユング自身の壮絶な『個性化』の過程があるのだ。

ユングは第一次世界大戦前後に多くの夢やビジョンを見て、それを「黒の書」としてまとめている。
さらに、フロイトと決別した後も精神的な危機状態に陥り、苦しみのどん底にあり、やはり多くの夢やビジョンを見るようになる。

その時、ユングは一つの誓いを立てる。見た夢を文章と絵画によって記録し、自身の無意識と対決することだった。
1914年から1930年まで、なんと16年間もそれを続けている。

それは『赤の書』という書物にまとめたが、ユングの家族によって門外不出とされ、解禁されたのは2009年のこと。
翌年には邦訳も出版されている。

そこからが厄介なのだが、恐らくはユングは無意識の深い層まで行って自身の元型(無意識的人格)の「シャドウ」(陰・負の自分)と対峙していたのだと思う。夢やビジョンは次第に変容し、最後期には曼荼羅や「賢者」の姿が現れるようになっていく。こんな恐ろしいことは常人にはできない。


個性化1
ユングは意識の中心である「自我」ではなく、「心」の中心と考えられる『自己(Self)』の完成への過程?を『個性化』と考えているのだ。

「箱庭」も曼荼羅の形が現れることが、一つの完結を意味するとされているが、形式的に見ることはできない。

ああ、ユングは難しい・・・

今日はこれまで。お休みなさい。



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晴れです。暖かいです。昨日は深夜に雨が降ったとか降らなかったとか・・・。

今日はカウンセリングの理論というよりは、過程(段階・プロセス)を図式化した『コーヒー・カップ方式(國分康孝)』を紹介したい。
なお、解説・説明の多くは(ほとんど全て?)は『諸富祥彦』さんの『新しいカウンセリングの技法』に寄るものです。


コーヒー・カップ方式(國分康孝・諸富祥彦)』(カウンセリング

この方式については、『SGE』の講座などで、幾度と無く紹介されていたので、馴染みのあるものだ。単純だけれど、非常に簡潔に分かりやすく、「カウンセリング」の過程を説明している。

カップ1
カウンセリングは基本的に次の3つの段階で進められる。

①関係形成期(ラポール形成・心と心をつなぐ段階)
②自己探索期(自分を深く見つめる段階)
③行動計画期(これからどうするか具体的に実際の行動を計画する段階)

それを「外界(現実世界)」と「内界(内面世界)とに分け、図にしたものが、上の写真になる。この形が「コーヒー・カップ」に似ているので『コーヒー・カップ方式』と言われている。上へ行くと「外界」、下に行くと「内界」となっている。

つまり、①外界から内界へ→②内界での自己探索→③再び外界へという段階になる。もちろん、②がなく③に跳ぶこともあるし、②が紆余曲折して上がったり下がったりの繰り返しもある。

初期に外界にて問題に直面し、次第に内界の自己探索を深めていく。そして、内界で自分の進むべき道を発見したら、再び外界でいかにしていくかを考えつつ意識を外界へと高めていく。それぞれの段階において適切な「心理療法」を施すことによって、その営みを援助していく。


カップ3
基本は「ロジャーズ」の「人間中心療法」であるが、これも段階に応じて、技能が変わって行く(変えていく)ものとしている。

その按分が難しい。達人・名人の技だな。もっと、構造化して欲しいという気もする・・・。

おやすみなさい。



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曇りだ。それはどうでもいいが、あんなに在ったボクのメガネは最後の一個になってしまった。メガネってそんなに無くなるもんかなって思う。こだわりはないが、今後また新しくしなきゃならないときに金がかかると考えると、つらい。ボクは貧乏なのだ。貧乏は日常だし、それを話題にする気は無いが、まったく納得がいかない。メガネ分・・・ボクにも幸せを分けて欲しい。

今日は、また「新海誠」さんの映画の紹介だ。ボクの過去記事を読むと、あんまり評価してないなって思う人もいるだろうなとは思うけれど、ボクは稀有の才能だと思って注目しているんだ。ただ、何となく、本当に何となくなんだけれど、違和感があることは確か。でも、それが何であるかはうまく説明できない。凡人の頭では無理だ・・・。


星を追う子ども新海誠)』(映画)

最初に直球で感想だけれど、批判もされるかも知れないけれど、傑作だと思う。ファンタジーの映画で、絶対ジブリを意識しているし、挑戦というか、乱暴にいうと、超えてやるみたいな思いを感じる。

星子1
あらすじというかストーリーはちょっと複雑で、いろんな心の綾とかあって、説明するだけで疲れちゃうので、他のサイト等を参照してほしい、Wikiでよければリンクを貼っておきます
星を追う子ども

舞台は具体的には良く分からないけれど、山間部の自然の豊かな集落。時代は黒電話を使っているので、昭和の初期から中期位かな。重要なモチーフに鉱石ラジオが使われているんだけれど、これも、ボクの子ども時代を彷彿させる。
しかも、山の中の秘密基地って・・・もう、おじさん世代には懐かしさ満載である。

主人公は女子中学生の明日菜。女の子が秘密基地だぜ・・・。
でも、彼女は幼い頃に父をなくし、忙しい母と二人暮らし。家事のほとんどは彼女がやっている。孤独なんだ。
そんな彼女が放課後いつもどおり、秘密基地に向かうと、いきなり怪獣と出会う!ピンチの彼女を救ったのは「Shin」と称する同年代の若者。実は彼は地下世界「アガルタ」から来た少年なのだが、明日菜と気持ちが通じ合った翌日に死体として発見される。
何だ・・・この複雑さ・・・。

その後、その不条理に納得ができない明日菜は、ある日、新しく赴任した教師から日本神話の「イザナギ・イザナミ」の話を聞き、さらに、世界には地下世界の神話が多く残っていることを知る。そして、その中に「アガルタ」という名称があることも・・・。

そこから、彼女の冒険が始まる。実は、その教師も愛する妻を失った経験があり、妻の再生を願っている。だから、二人は一緒に地下世界へと旅立っていくことになるのだ。


星子2
色んな事件や活劇もあって、ここからは完全にファンタジー。物語の定型をうまく使っていて、定石は外していないかなって思う。

少女が少女から一歩だけ大人になるってことかな。「少女の愛が奇跡を起こす」って有名なコピーがあったが、ボクは、誰が言ったか知らないけれど、「少女は一生に一回だけ奇跡を起こすことができる」ってのは好きだな。
ジブリの映画はほぼそれだ。(なくなった高畑勲さんは別だが)

うん。面白かったけれど、多くを盛り込んであるので、整理するのは大変だな。でも、逆に良くまとめたなとも思う。

ファンタジーは夢の世界だ。夢の中で地下に降りていくのは、無意識の世界に下っていくことを意味しているとも言われている。
そこは、色んな感情と対峙しなければならない、辛い、世界だと思う。そして、同時に宝物のような事物を見つけられることもあるんだと思う。彼女はアニムスのような存在を見つけたのかもしれない。

お休みなさい。



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晴れだが調子が悪い。昨日久々に一睡もできなかった

昨日は昨年公開された映画『IT』を見た。原作者の『スティーブン・キング』はボクの大好きな作家の一人。
原作も読んでいて、ボクは内心、最高傑作だと思っている。原作は文庫本で四分冊。かなりのボリュームである。だから期待して見た。おもしろかった


IT-それが見えたら終りー(スティーブン・キング)』(映画)

IT1.jpg
1990年にTVドラマ化され、カルトなファンを得た作品でもある。
良く比較されるのは「スタンド・バイ・ミー」であるが、これを想定し比較すると、「何だろう」という気持ちになるので、お勧めしない。

場所は架空の街「デリー」、時代は1980年代。実はこの街では27年ごとに陰惨な事故や多数の子どもの失踪事件が起こっている呪われし街なのだ。その呪いの主体は『ペニー・ワイズ」と言われる、ピエロの姿で登場する超越的存在。人の恐怖をエネルギー源としている。原作では太古の昔からこの地に存在していたとされる。ピエロの姿も子どもが恐怖しやすい姿を演じているように思われる。(太古にピエロはいない!)、こいつが「IT」だ。

主人公の「ビル」も弟の「ジョージー」を『ペニー・ワイズ』によって「行方不明(殺害)」とされている。そして、彼の前にもピエロは登場し、彼の弟を失った自責の念に迫ってくる。

主な登場人物は、「ルーザーズ・クラブ(負け犬クラブ)」といういじめられっ子たち。皆が皆、トラウマを抱え、ピエロに遭遇している。その彼らが一致団結し、『ペニー・ワイズ』に恐怖を超えて立ち向かっていくのがメイン・ストーリーになる。

弟の死によって吃音症を患うビル。
過保護な母親に過剰なまでに支配される喘息のエディ。
暴力的な父親に性的な意味も含めてDVされるベヴァリー。
ユダヤ系であるが、その世界で落ちこぼれているスタン。
黒人に対する差別と火事で両親を失ったことをトラウマとしているマイク。
おしゃべりで眼鏡だがピエロに恐怖しているリッチー。
肥満でいじめられている転校生のベン。

どこにも居場所がなく、それぞれに心的外傷を抱えている「負け犬たち」に、容赦なくそれを抉り、捕食しようとする
『ペニー・ワイズ」、恐怖との対決と克服こそが、この映画のテーマだ。


IT2.png
普通のホラー映画と捉えると肩透かしな感じかな。
けれども、人の「恐怖心」に付け込む、この「エグさ」を考えると、日常的にかなり怖い。さらに、大人たちの冷酷さ、無関心さには戦慄する。無関心どころではない。

実は原作の本当の読みどころは、さらに27年後、大人になった彼らが、また現れた『ペニー・ワイズ』に再び対峙していくのがメインなのだが、ここには、悲劇もあり、信じられないようなエピソードも披露されており、賛否は分かれるところなのだが・・・。

まあ、原作や90年版も実見することはお勧めする。ちなみに、ボクが唯一鼻に付くなと思った子ども達の悪態に、ペニスの大きさの話題が多いのは、「ペニー・ワイズ」に寄る事なのか・・・。

モチーフに「井戸」が登場するのだが・・・

「IT」は「Id」であり「井戸」なのだ・・・ 参照「村上春樹」

お休みなさい。

追記 「大人篇?」が今年作られるようです



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晴れ。涼しい~過ごしやすい

今日は、録画の消化。放送大学の「臨床とイメージ」の中から、『MSSM法』についての覚書。
これも、日本で開発された心理療法の一つ。開発したのは医学博士で臨床心理家の『山中康裕』さん。


MSSM法(交互ぐるぐる描き投影・物語統合法)』(心理学)

MSSM1.jpg
元々は、「ドナルド・ウィニコット」が行なっていた治療者とクライエントが交互に殴り描きし、見えたものに彩色をするスクイグル法 (squiggle)とクライエント一人が殴り描きと彩色を行なうスクリブル法 (scribble) を一枚の用紙の上で行なえるように創られた療法。英語ではMutual Scribble Story makingと言う。

やりかたは以下の通り。

用意するものは、八つ切り程度の画用紙(強度のあるもの。決まりはないが在る程度の大きさは在った方が良い)、各種各色のサインペン、色鉛筆、クレヨンだけ。

①カウンセラー(セラピスト)が枠付けしたあとで、クライエントに6つから8つのコマ割り(マンガのコマをイメージすると良い)
クライエントが嫌がったらカウンセラーが代わりに行なっても良い。
②1コマ目を決め、カウンセラーからぐるぐる描きをする。次にクライエントがぐるぐる描きを同じコマにし、そのぐるぐる描きに何が見えるかを見つけてもらい、彩色等をして描画してもらう。
③次のコマはクライエントが先、カウンセラーが後になり同様のことを繰り返す。最後の1コマを残すまで交互に行なって、コマを埋めていく。
④最後の1コマには、今まで描画したものを使って物語りを創ってもらい記入する。


MSSM2.jpg
コマ数はクライエントの状況によって、もっと少なくしても良いし、単色にしても良いし、カラフルにしても良い。
自由度が高く、クライエントの孤独な作業ではなく、カウンセラーと相互に行なうことは、コミュニケーション・ツールとしてはおもしろい。

ただ、解釈はいらないにしても、感じ方とかまとめ方とか、ちょっと分かりにくい所もあり、これは要継続の課題になりそうだ。

今日はこれにて。お休みなさい。



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