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横須賀のカウンセラーのブログです。『箱庭療法』を中心に、カウンセリング・心理学全般を考察中。映画や本についての感想もUPしています。
 晴れ 暖かくはないかな

カウンセリングのための心理学」について書いてきたけれど、良く考えたら、肝心の『箱庭療法』についてまとめて述べていないことに気づいた
そこで、急遽、概略を書いておこうと思う。


箱庭療法ー歴史』(カウンセリング

箱庭療法』の歴史を紐解くと、5人の偉人?を忘れるわけにはいかない。
1人目は、「ジュール・ヴェルヌ」とともに「SFの父」とも称される『H・G・ウェルズ』だ。『箱庭療法』のルーツを辿ると、彼の書いた1冊の本に行き着く。


ウェルズ箱庭
1911年に書かれた『フロア・ゲーム』がそれだ。
これは彼が自分の子どもと床の上でミニチュアのおもちゃを並べて遊んだ体験をもとに書かれている。

そして、その本に触発されて、イギリスの精神科医『マーガレット・ローエンフェルト』が開発したのが、『世界技法』という技法。
これも、子どもが砂場におもちゃを思い通りに配置することで、内面世界を砂場に再現しようとするもので、
箱庭療法』の原型とも呼べるものだ。後にアメリカで「シャーロット・ビューラー」によって規格化された。

しかし、この『世界技法』に『ユング』の心理学を導入して、『箱庭療法』を確立したのは、偉人の三人目。『ローウェンフェルト』の下で学んだ、『ドーラ・M・カルフ』だ。


箱庭カルフ
彼女は「アンナ・フロイト」や『ユング』からも学び、多くの臨床から、子どもの創る『箱庭』に『ユング』の理論で主張されている事柄を確認していったのである。
カルフ』に「児童心理療法家」になるのを勧めたのが『ユング』であったのは有名な話だ。

そして5人目の偉人は『河合隼雄』だ。日本人としてはおそらく初めて「ユング研究所」に留学した、彼が『カルフ』と出会い、『箱庭療法』を体験する。彼は即座に、「これは日本人の心性に合っている」と考え、日本に導入し、普及に努める。

箱庭河合真偽のほどは定かではないが、「箱庭は英国で生まれ、スイスで成長し、日本で完成を見た」という人もいるそうだ。彼の書いた『箱庭療法入門』は今でも名著との評価が高く、必携の1冊である。
日本には、「枯山水」の庭など砂と岩だけの芸術的な表現形態があり、「盆石」や「盆景」のようにお盆の上に石を置き風景をつくる遊びなどもあった。そんなこともあって、日本人の文化的特性になじみやすいことも発展に寄与している。

おおざっぱだが、こんなところかな。次は「進め方」について概略を書きたいと思う。いつになるかわからないけれどね


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 2007年4月20日(金) 少年を非行から守る日 休職87日目 晴れ 久しぶり!

 朝6時に目覚める。
 今日は「普通救命講習Ⅰ」の日。
 行けるかどうか分からないけど、
 家に引きこもっているばかりじゃ、
 ダメだと思い、申し込んだもの。

 ずいぶん前に1回受講したことがあるけど、
 最近は「AED」の使い方までやるので、
 もう1回受けてみる。

 「心肺蘇生法」
 やってみると結構難しい。
 大事なことを忘れてたりして、
 これでは何人か死んだなと思うくらい(笑)
 一つ一つ身に付けないとダメだな。

 でも、無料でけっこう詳しく丁寧に教えてもらえる。
 使わないですめば、それに越したことはないが、
 いざというときには使えるようにしておきたい。

 午後はさすがに疲れて眠って過ごす。
 パジャマに着替えたら、
 タイミング悪く、宅配屋さんが来る。
 パジャマでご挨拶はさすがに恥ずかしい。

 昨日に引き続いて、電話で嫌な思いをする。
 どうして、こんなに電話って不便なんだろう。
 腹が立つことおびただしい。

 昼食は『POT BELLY』で「青鱒のムニエル」
 夕食は『末広』で「鳥野菜炒めライス」
 肉食と量を控えめにして行くつもり。

 今日は「大学図書館」で借りた『箱庭療法入門』の覚書を記しておく。来週返さなきゃいけない本だ。

 『箱庭療法入門』(河合隼雄編)

 「箱庭」本の2冊目。日本のユング学派の大家「河合隼雄」の本。初版が1969年。「箱庭療法」の創始者カルフとほぼ同時代的だから驚き。編者も述べているが、この非言語的表現療法は確かに日本人には合っているのかもしれないと思う。

 理論編と事例編に別れており、理論編を「河合」が、事例編を各大学の教授や講師など心理学の専門家が臨床例をあげている。臨床例の中には「さすがにこれは!」という見るに耐えないのもあるが、それが見事に変容していくさまは、一種劇的ですらある。

 理論編の「1章 技法とその発展過程」・「2章 理論的背景」は省略。「3章 箱庭表現の諸相」についてまとめる。


 「3章 箱庭表現の諸相」の覚書

 ・心象や象徴は決して確定した原理ではなく、あくまで個性的なものを含み、かつ未知の可能性を秘めているところにあるから、どの表現に対しても、断定的な解釈は避けねばならない。
 ・作品はできるだけシリーズで見る。人間の変容し可能性を発展していく方向に注目する。また誤った断定を下すことが少なくなる。

 ①統合性
  ・分離、粗雑、貧困、機械的、固定的要素が少ないこと。
  ・対立や未分化、貧困性が統合されていく家庭。
 ②空間配置
  ・ヨーロッパでは「筆跡学」の伝統による「空間象徴理論」
  ・日本の経験則では左側は内的世界、無意識界。
  ・同じく右側は外的世界、意識界を表わすことが多い。
  ・動きが一定方向の場合、左は退行、右は進行を示す。
  ・箱の枠を越えて遊ぶのは自我の境界が薄い。
  ・箱の周辺に置くのは恐れや不安。
  ・二つの箱を使うのは、二つの世界の分離が強い。
  ・領域の分割は、区分の間の関係に注目。
  ・閉鎖は守るべき大切なものや安全を保とうとうする意味。
 ③主題
  ・箱庭の中の自己像、箱庭の表現自体が自己像。
  ・治療者は質問しない。
  ・クライエントの指摘は意識によって把握されている自己像
  ・自我が発展し強化される過程で「全体性の象徴」が現れる。
    自己(Self)の象徴が箱庭に生じる(カルフ)
  ・二つの世界の統合、領域の反転、「戦い」、「死と再生」
   「領域の拡大」、「出立」、エネルギーの流れ、拒否、抑圧 


 これで治療をされてみたいと思ったりもする。