横須賀のカウンセラーのブログです。『箱庭療法』を中心に、カウンセリング・心理学全般を考察中。映画や本についての感想もUPしています。
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曇りだ。それはどうでもいいが、あんなに在ったボクのメガネは最後の一個になってしまった。メガネってそんなに無くなるもんかなって思う。こだわりはないが、今後また新しくしなきゃならないときに金がかかると考えると、つらい。ボクは貧乏なのだ。貧乏は日常だし、それを話題にする気は無いが、まったく納得がいかない。メガネ分・・・ボクにも幸せを分けて欲しい。

今日は、また「新海誠」さんの映画の紹介だ。ボクの過去記事を読むと、あんまり評価してないなって思う人もいるだろうなとは思うけれど、ボクは稀有の才能だと思って注目しているんだ。ただ、何となく、本当に何となくなんだけれど、違和感があることは確か。でも、それが何であるかはうまく説明できない。凡人の頭では無理だ・・・。


星を追う子ども新海誠)』(映画)

最初に直球で感想だけれど、批判もされるかも知れないけれど、傑作だと思う。ファンタジーの映画で、絶対ジブリを意識しているし、挑戦というか、乱暴にいうと、超えてやるみたいな思いを感じる。

星子1
あらすじというかストーリーはちょっと複雑で、いろんな心の綾とかあって、説明するだけで疲れちゃうので、他のサイト等を参照してほしい、Wikiでよければリンクを貼っておきます
星を追う子ども

舞台は具体的には良く分からないけれど、山間部の自然の豊かな集落。時代は黒電話を使っているので、昭和の初期から中期位かな。重要なモチーフに鉱石ラジオが使われているんだけれど、これも、ボクの子ども時代を彷彿させる。
しかも、山の中の秘密基地って・・・もう、おじさん世代には懐かしさ満載である。

主人公は女子中学生の明日菜。女の子が秘密基地だぜ・・・。
でも、彼女は幼い頃に父をなくし、忙しい母と二人暮らし。家事のほとんどは彼女がやっている。孤独なんだ。
そんな彼女が放課後いつもどおり、秘密基地に向かうと、いきなり怪獣と出会う!ピンチの彼女を救ったのは「Shin」と称する同年代の若者。実は彼は地下世界「アガルタ」から来た少年なのだが、明日菜と気持ちが通じ合った翌日に死体として発見される。
何だ・・・この複雑さ・・・。

その後、その不条理に納得ができない明日菜は、ある日、新しく赴任した教師から日本神話の「イザナギ・イザナミ」の話を聞き、さらに、世界には地下世界の神話が多く残っていることを知る。そして、その中に「アガルタ」という名称があることも・・・。

そこから、彼女の冒険が始まる。実は、その教師も愛する妻を失った経験があり、妻の再生を願っている。だから、二人は一緒に地下世界へと旅立っていくことになるのだ。


星子2
色んな事件や活劇もあって、ここからは完全にファンタジー。物語の定型をうまく使っていて、定石は外していないかなって思う。

少女が少女から一歩だけ大人になるってことかな。「少女の愛が奇跡を起こす」って有名なコピーがあったが、ボクは、誰が言ったか知らないけれど、「少女は一生に一回だけ奇跡を起こすことができる」ってのは好きだな。
ジブリの映画はほぼそれだ。(なくなった高畑勲さんは別だが)

うん。面白かったけれど、多くを盛り込んであるので、整理するのは大変だな。でも、逆に良くまとめたなとも思う。

ファンタジーは夢の世界だ。夢の中で地下に降りていくのは、無意識の世界に下っていくことを意味しているとも言われている。
そこは、色んな感情と対峙しなければならない、辛い、世界だと思う。そして、同時に宝物のような事物を見つけられることもあるんだと思う。彼女はアニムスのような存在を見つけたのかもしれない。

お休みなさい。



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晴れだが調子が悪い。昨日久々に一睡もできなかった

昨日は昨年公開された映画『IT』を見た。原作者の『スティーブン・キング』はボクの大好きな作家の一人。
原作も読んでいて、ボクは内心、最高傑作だと思っている。原作は文庫本で四分冊。かなりのボリュームである。だから期待して見た。おもしろかった


IT-それが見えたら終りー(スティーブン・キング)』(映画)

IT1.jpg
1990年にTVドラマ化され、カルトなファンを得た作品でもある。
良く比較されるのは「スタンド・バイ・ミー」であるが、これを想定し比較すると、「何だろう」という気持ちになるので、お勧めしない。

場所は架空の街「デリー」、時代は1980年代。実はこの街では27年ごとに陰惨な事故や多数の子どもの失踪事件が起こっている呪われし街なのだ。その呪いの主体は『ペニー・ワイズ」と言われる、ピエロの姿で登場する超越的存在。人の恐怖をエネルギー源としている。原作では太古の昔からこの地に存在していたとされる。ピエロの姿も子どもが恐怖しやすい姿を演じているように思われる。(太古にピエロはいない!)、こいつが「IT」だ。

主人公の「ビル」も弟の「ジョージー」を『ペニー・ワイズ』によって「行方不明(殺害)」とされている。そして、彼の前にもピエロは登場し、彼の弟を失った自責の念に迫ってくる。

主な登場人物は、「ルーザーズ・クラブ(負け犬クラブ)」といういじめられっ子たち。皆が皆、トラウマを抱え、ピエロに遭遇している。その彼らが一致団結し、『ペニー・ワイズ』に恐怖を超えて立ち向かっていくのがメイン・ストーリーになる。

弟の死によって吃音症を患うビル。
過保護な母親に過剰なまでに支配される喘息のエディ。
暴力的な父親に性的な意味も含めてDVされるベヴァリー。
ユダヤ系であるが、その世界で落ちこぼれているスタン。
黒人に対する差別と火事で両親を失ったことをトラウマとしているマイク。
おしゃべりで眼鏡だがピエロに恐怖しているリッチー。
肥満でいじめられている転校生のベン。

どこにも居場所がなく、それぞれに心的外傷を抱えている「負け犬たち」に、容赦なくそれを抉り、捕食しようとする
『ペニー・ワイズ」、恐怖との対決と克服こそが、この映画のテーマだ。


IT2.png
普通のホラー映画と捉えると肩透かしな感じかな。
けれども、人の「恐怖心」に付け込む、この「エグさ」を考えると、日常的にかなり怖い。さらに、大人たちの冷酷さ、無関心さには戦慄する。無関心どころではない。

実は原作の本当の読みどころは、さらに27年後、大人になった彼らが、また現れた『ペニー・ワイズ』に再び対峙していくのがメインなのだが、ここには、悲劇もあり、信じられないようなエピソードも披露されており、賛否は分かれるところなのだが・・・。

まあ、原作や90年版も実見することはお勧めする。ちなみに、ボクが唯一鼻に付くなと思った子ども達の悪態に、ペニスの大きさの話題が多いのは、「ペニー・ワイズ」に寄る事なのか・・・。

モチーフに「井戸」が登場するのだが・・・

「IT」は「Id」であり「井戸」なのだ・・・ 参照「村上春樹」

お休みなさい。

追記 「大人篇?」が今年作られるようです



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時々 暖かい。地域によっては夏日。明日からはまた気温は下がるらしい。もう、気候の変動はきついよ

今日は、録画の撮り溜めを見ていて、「新海誠」監督の『秒速5センチメートル」を発見したので、見てみた。
今日はその感想です。


秒速5センチメートル新海誠)』(映画)

アニメーション映画。監督はあの「君の名は」の『新海誠』さん。
短編の3部作構成で、一つの作品となっている。
主な登場人物は、主人公の「遠野貴樹」と、彼とは「他とは分かち合えない共通の思い」を抱えている両思いの初恋の人、「篠原明里」、そして、「貴樹」の転校先の種子島の高校で、彼へ片思いをしている「澄田花苗」


秒速1
まあ、簡単に言えば、子どもから、思春期、大人に至るまでの純な恋愛模様と言った所だろうか。
何か物語(ストーリー)というよりかは、叙情的・感傷的な詩を見せられている感じだ。
それは、決して悪い意味ではなく芸術的な表現としては「あり」だろうとは思う。


秒速2
三短編のあらすじは以下の通り。
ネタばれご容赦だが、そんなに核心には触れていないつもり。

『桜花抄』
小学校から中学校の期間の「貴樹」と「明里」の淡い恋を描く。小学校卒業と同時に栃木へ転校する「明里」、2人は文通を続けているが、「貴樹」は中学校で、鹿児島に転校することになる。距離を離れてしまうことを危惧する「貴樹」は「明里」に会いにいくことにするが、電車は無情にも大雪で遅延してしまう・・・象徴として表れるのは「桜」と「雪」

『コスモナウト』
種子島の中学校に転校してきた「貴樹」に一目ぼれし、彼と同じ高校へと懸命に勉強し合格を果たした「澄田花苗」
彼に思いを打ち明けたいと思いながらも友人関係を卒業できない。進路選択が迫り、彼女には何も選択できないが、「貴樹」への思いは募っていく。趣味のサーフィンで大きな波に乗れたことを契機に告白を決意するが・・・。モチーフは波とロケット。

『秒速5センチメートル』
社会人になった「貴樹」は、ひたすら仕事に追われながらも、高い理想を目指していた。だが、3年間付き合ってきた彼女に「心」が「私」の方を向いていないことを指摘され、振られてしまう。彼自身も迷いとまどい、仕事を止めてしまう。彼の心には、初恋の彼女が棲みついていることに気づくのだが、一方彼女は・・・・
三篇の中で一番印象主義っぽく断片的な表現形式。


今日の言葉

「ねえ、秒速5センチメートルって桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル。」
「ふーん、明里、そういうこと良く知っているね。」
「ねえ、何だか、まるで雪みたいじゃない。」
「そうかなあ。ねえ、待ってよ、明里」
踏み切りで急に走り出し、踏み切りを渡る明里。
「貴樹くん、来年も一緒に、桜、見れると良いね。」

『新海』監督の「君の名は」はおもしろかったが、そんなに絶賛されるほどか?との思いはあった。
それは「シン・ゴジラ」とも同じ思い。

風景等細部の描写は正確でこだわりを感じる。

アジア太平洋映画賞のアニメーション映画賞、さらにイタリアのフューチャーフィルム映画祭にて最高賞にあたる「ランチア・プラチナグランプリ」を受賞したり、国際的な評価も高い。あるレヴューでは、「桜の描写が美しい作品」の代表として紹介されている。

けれども、やっぱり???な作品と感じてしまうのは、ボクの感覚がずれているのだろうか?
あまりおもしろさも感動も感じなかったのは残念だ。ときめきも・・・だな。

今日はここまで。お休みなさい。



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 晴れ~。 暖かい~。 春近しだあ

最近、『映画』の感想ばかりで、『映画』ブログみたいになっている
でも、お勉強は続けているので、ぼちぼち紹介するよ。
だけど、今日も『映画』だよ


この世界の片隅に』(映画

何を今さら感が強いのだが、見直してみて良い映画だなあと改めて思ったので紹介する。
実はネット上では詳細な分析がされていて、もうどうにもならないので感想程度で勘弁。(いつもそうか


この世界1
公開時はわずか63館。制作費もクラウド・ファウンディングで集められた『映画』であるにも関わらず、公開劇場を大幅に増やしながら、1年以上のロングランを続け、海外にも進出。
『映画』界の各賞を受賞するなど奇跡的な支持を得た作品。今年は160分のロング・ヴァージョンの公開も予定されているらしい。

凡人なりに分析してみると、この映画の成功は原作と脚本の緻密さと原作への支持の高さ、そして『のん』(能年 玲奈)の起用が大きいと思う。

原作も読んだけれど、映画では主要なストーリーのいくつかは大幅にカットされている。しかし、戦時下の庶民の生活をきちんと取材していることは同じだ。さらに幻想的なことと現実的なエピソードが複雑に構築されている。にもかかわらず、表現はある意味ゆるく、ほのぼのとしているのだ。
何のことやらわからんと思うが、あらすじ的なことを知りたい人はをクリック。
『この世界の片隅に』


さらに『のん』の起用。素朴で、でも一生懸命で、可愛らしい、主人公の「すず」の声にぴったりはまっている。監督の協力なプッシュもあったようだ。干され状態にある彼女を作品のために起用したのは英断だと思う。

この世界2
深読みはいくらでもできるのだが、ボクが一番思ったのは、戦争前から戦時、そして、広島に原爆が落とされ、敗戦まで、日常生活をたんたんと描きながら、実は狂気の世界へと気づかないうちに人々が誘導されていったのではないかという恐怖だ。

人々は生活に困りながらも、時の政府の方針を受け入れて、工夫を重ねて文句も言わず(言えず)に過ごしている。
それは作品中、何度も描かれる食事のシーンに象徴されている。

「普通」が「普通」じゃなくなっているのに「普通」に変わっていく。

そして、多くのものを失っていくのだ。「すず」は両親、兄、可愛がっていた義理の姉の娘、初恋の人、そして、大好きだった絵を描くための右腕・・・。

戦争の悲惨さに重点を置いて描く『映画』より怖い。視覚的な恐怖は「ゾンビ映画」などでいくらでもあるのだ。

ただ、希望というか救いがない『映画』ではない。それこそが庶民にとっての「普通」の生活への希望だ。
家族の再生・再構築も予感させる。


今日の気になる言葉

―飛び去っていく、この国から正義が飛び去っていく―

「・・・ああ。暴力で従えとった言う事か。じゃけえ暴力に屈するいう事かね。それがこの国の正体かね。うちも知らんまま死にたかったなあ・・。」

のん」が公開時に語った言葉。

「ふつうの暮しというものがどんな時にもあって、生きていかなくちゃいけなくて。戦争というものが、ひとつの(独立したもの)としてあるのではなく、生活の中に隣り合わせに入ってくるものだっていうのを感じて、それがすごいこわい。だからこそ、(ふだんの)生活がすばらしくて幸せに思える、そんな作品と思います」


のん」さんのこの指摘は鋭いと思います。
ぜひ、見たい人や見た人は、原作もお読み頂きたいと思います。すごく様々な解釈ができる映画です。
入り口としてここもお勧めです。
ネタばれあり『この世界の片隅に』


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 曇り。とっても暖かいのは良い

今日はなぜかとても眠かった。一日中、ごろごろして、5時から映画を見る。
録画のもの。ネコ映画『レンタネコ』のご紹介。


レンタネコ』(映画)

あらすじはこんな感じ。主人公のサヨコは、都会の片隅にある平屋の日本家屋でたくさんのネコと暮らしていて、昔からネコだけには好かれる体質。亡き祖母のDNAを受け継いでいるようだ。祖母の仏壇を守りつつ、心の寂しい人に猫を貸し出すレンタネコ屋を営んでいる。猫たちをカートに乗せて、街を歩きながら、ネコをレンタルしてまわっている。
小さい拡声器で唱える声は、あの「竿竹屋」と同じ馴染み深いリズム。


レンタネコ1
良く考えれば、ネコを貸し出すって結構危険だ。
一応、審査はしているので、まあ、OKだけれど。
でも、確かに商売としてあっても不思議じゃないかな。
もちろん、サヨコは商売っ気なんかない。彼女の目的はさびしい人の「心の」を埋めること。

子どもも巣立ち、旦那も亡くなり、唯一の家族とも言える飼い猫にも先立たれてしまったお婆さん。
単身赴任していて、家族のところへ戻ることが決まったが、娘に避けられるサラリーマン。
自分に劣等感を持ち、はやらないレンタルカー屋で一人で勤務しているOL。
そして、泥棒で逃げ回っている中学校時代の幼馴染。

みんな心の中に自分では埋められない「」を抱えているのだ。


今日の気になる言葉

「おばあちゃんが死んだ後、心にぽっかりが開いてしまった。おばあちゃんが死んでしまったのに、むかつくほど、まぶしい朝がやってきて、バカみたいに1日3回お腹がすいて、しつこいくらいに日が暮れると月が昇って、吐き気がするような春が終り、ぐるっと夏が過ぎ去って、悲しみが終わって、ふさぎようのない心のぼこを埋めてくれたのはネコ達だった。

目標は紙に書いて毎日目にすると良いとどっかで聞いたサヨコの目標

「今年こそは結婚するぞ」
「焦りは禁物!!顔で選ぶな」
「新婚旅行はハワイ。その前に相手」
「選択の余地はない。上下15歳まで可」
そして年は巡り、
「今年こそ結婚するぞ」


そんなんで商売成り立つのかよっていうのは野暮。
実は彼女は株のトレーダーや占い師などもやっているという設定。

ネットのレヴューでは酷評も多い。確かにエンターテインメントとしてはつまらないかも。
でも、ボクは割りと、こういう静かでたんたんとして緩い映画は好き。ネコも好き。
監督はあの『かもめ食堂』の『荻上直子』さん。興味のある人はどうぞ。

おまけ

エンディングでイラストのネコさんが、
「ドーナッツのは履けばいいのよ」

ただ、レヴューで、心のはそのままでも良いってのがあって、何となく、それもありかなと考えてしまった。


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