

今日はクリニック。最近の様子を伝える。I am OK.


61才の「日本国憲法」
これを古いと思うのですか。
人間なら、まだ年金をもらわなくてもすむ年齢です。
まだまだ現役世代なのです。
「9条に世界からエール」
戦争の放棄をうたう憲法9条に、世界で平和運動に取り組む人たちがエールを送っている。千葉市の幕張メッセで6日まで開かれた初の「9条世界会議」は約2万2千人が訪れた。なぜ9条なのか。海外から来たゲストは「支持するのは、あなたたちだけじゃない」と日本の参加者を勇気づけた。
初日、会場に入りきれなかった参加者たちは屋外でギターにあわせて歌った=4日、千葉市の幕張メッセ
会議初日の4日。予想以上の人出で会場に入れなかった人々のもとに、基調講演を終えたアメリカの平和運動家が駆けつけた。
「9条を広めるために私は来た。日本はひとりぼっちではない。世界から支持されているのです」
99年にハーグ平和市民会議を開いたコーラ・ワイスさん。21世紀の世界のあり方を模索した同会議には、100カ国以上のNGOが参加し、「9条を見習うべきだ」と宣言した。そのワイスさんの励ましに何度も拍手がわいた。
9条世界会議は、「世界がもし100人の村だったら」の著者池田香代子さんらが中心となり、井上ひさしさん、ピーコさんら約90人が呼びかけ人に名を連ねた。
国際貢献のためには日本も血を流す必要がある――そんな改憲派の主張は本当なのか。「それを確かめたかった」と、実行委員でピースボート共同代表の吉岡達也さんは趣旨を語る。海外のゲストは31の国と地域からノーベル平和賞受賞者や大学教授ら150人余りがやってきた。
答えの一つはイラクから寄せられた。
イラクで人道支援をしているカーシム・トゥルキさんは「戦争のない世界をつくる」と題された全体会で体験を語った。03年の開戦時、共和国防衛隊として米軍と戦った。兄もいとこも友人も失った。「軍は国民を守ると教えられたが、そうではなかった。非暴力こそ人々を守る最善の方法だ」
そのイラクに派遣された元米兵のエイダン・デルガドさん。アブグレイブ刑務所での虐待を見て、兵役を拒否した。「9条は国際的な問題だ。同じ道を歩いていこうと決意した」
中国・韓国・台湾などからは、9条は戦後日本の対外公約だ、というメッセージが異口同音に語られた。
現実として世界有数の「軍事力」を持っている日本。台湾で憲法に平和条項を入れる運動をしているピースタイム財団理事の徐斯倹さんは「もし日本が9条を放棄すれば、周辺に悪いシグナルを送ることになる」と語った。「アジアのなかの9条」という分科会で韓国の聖公会大教授・権赫泰さんはこう発言した。
「9条は日本だけのものではないのです」。
「朝日新聞 5月10日 朝刊 谷津憲郎さんの記事より」
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「9条の集客力」
3日間でのべ2万2千人。こんなにたくさんの人が集まるととは予想していなかった。4日から千葉の幕張メッセで開かれた「9条世界会議」のことだ。
「武力によらない平和、という9条の考え方を世界に広げたい」
翻訳家の池田香代子さんらの呼びかけに、世界各国から賛同者が集まったイベントだ。
北アイルランドの平和運動家でノーベル平和賞のマイレッド・マグワイアさんの講演や歌手のUA(ウーア)さんらのライブなど多彩なメニューだったらしい。
実行委は「初日で4千人ぐらい」と予想をしていた。だが、労組などを通じた宣伝活動とは別に、ネットで知ったらしい若者たちが初日だけで1万5千人も押し寄せ、3千人が会場に入りきれなかった。
「9条の交戦権の否認は、世界の多くの人々を勇気づけてきた」
マグワイアさんのこんな言葉に送られた拍手は、人気アーティストの熱唱と同じ種類のものだった。
その3日前、改憲派議員が開いた集会では、安倍前首相が「憲法を自分たちで書く決意が、新しい時代を切り開く魂につながる」と声を張り上げていた。
安倍さんの力みように比べ、幕張に集まった人たちの言葉や振る舞いはとてもしなやかで自然だった。
憲法9条は、ふだん国会で取材をしている政治記者の想像以上に広く、深く、若者たちの間に根を張っているのではないか。世界会議の盛況を見て、こんな思いを強くした。
「朝日新聞 5月10日 夕刊 国分高史さんの記事より」

しかし、予想で「4千人」って、謙虚すぎるだろう。
さらに、その2万2千人の背後には、まだまだ一杯の支持者がくっついているのだよ。
スケールを大きく広げていかないと、
くだらない政治的プロパガンダに騙されるはめになる。
現実的で理屈っぽい奴ほど騙されやすい。
「戦争はいらない」・「平和がいい」を基本に考えればすむだけなのだ。
おやすみなさい。
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コメントありがとうございます。
憲法論議のマスコミの論調や無関心さ(あえて触れないのかもしれませんが)についてはボクも常々不満に思っていました。
取り上げていると思うと、すでに「改憲」を視野に入れたコメントの類ばかり。既定の路線と誤解している人も多いのでしょうね。
でも、世論はわずかですが「改憲反対」の人が増えてきています。
これだけ不利な条件の中で、草の根で支えてきた成果が出つつあるのだと思います。さらに進めていく必要がありますね。
「宇宙基本法」はボクもうっかり見逃していましたが、民主党も同調してわずか2時間の審議で委員会を通過し、しかも「憲法の理念に基づいて」などという説明がなされているのがけしからんと思っています。
これ、知らない人も多いのでしょうね。
ボクもまだまだ勉強不足です。
――特に「9条世界会議」および「宇宙基本法の国会審議」についての報道について
このところ、チベットの状況については、「中国政府は世界の民衆に対して、知る権利を保障しているか」の立場から、随分多くの発言がありました。勿論、チベット問題は事実に即して判断するためにも、報道の公開を求めるべき事は言うまでもありません。
しかし、それと同時に、日本国内の出来事に対して、知る権利を保障しているかは、たえず問われなければなりません。その立場から、当面二つの事柄を指摘したいと思います。
その一つは5月4日から6日にかけて、千葉県の幕張メッセで開かれた「9条世界会議」に関する報道です。3日間で2万2千人という、主催者の予測をはるかに上回る人々が参集したとのことです。この件に関する報道は、私の知る限りでは、どのテレビ局でも取り上げていません。昨年の安倍内閣の改憲提案や、テロ特措法の問題等をめぐって、今、日本の国民は、この問題を避けて通れない状況に直面しています。
一方、イラク、アフガニスタン等のテロ対策をはじめ、世界中の戦争の火種は、油断できない状況を呈しています。ロシアの軍事パレード復活も伝えられています。
そのような状況で、海外から31カ国、150人を含めて、日本国憲法、わけても憲法9条の意義を、世界的視野にたって深めあったこの会議は、一顧だに値しない事柄でしょうか。国内で7千を超える「9条の会」が活動している状況についても、最近ようやく一部の新聞が報道し始めたばかりで、これまた、テレビでは殆ど報じられていません。なにか暗黙の自主規制があるのかとさえ、疑われます。
今ひとつ、宇宙基本法が、わずか2時間の審議で、委員会を通過したことです。宇宙軍拡を促進する役目を担う危険性が極めて大です。
ある報道番組のキャスターは、最近の後期高齢者医療制度の論議を受けて、「我々マスコミを含め、この法案の通過に当たって、なぜもっと突っ込んだ報道をしてこなかったかを反省しなければならない」と発言しておられました。他の報道に押されて至極簡単に通過しそうな、この法案は、それほど時間をおかず、「なぜあの時、もっと深く議論すべきであった」という事態を招くと予測されます。「なにをどう報道したか」と言うことと同時に、「何を、なぜ報道しなかったのか」も、それ以上に厳しく問われねばなりません。
各テレビのキー局のキャスターを含め、各関係者の方々に鋭く問いかけたいと思います。
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