普通の人間が、普通の日常を、ただダラダラと記録しつづけるだけの、いわゆる凡人の日記です。
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08年8月16日(土) 休職561日 毎日、暑い日が続きますなあ・・・ 

残暑お見舞い申し上げます

「まんがで読破『蟹工船』」(原作 小林多喜二

kanikousen

 「海上に孤立する工場船 ここは地獄の釜の底だ」

  最近、脚光を浴びている、小林多喜二「蟹工船」

 昭和初期のべらぼうに劣悪な労働環境下、資本家の搾取に対して団結して闘う労働者達を描いた日本プロレタリアート文学の最高峰と言われている作品だ。

 ずいぶん昔に読んで、なおかつ、映画も見たような気がするのだが、
ボクのゆるいお湯で溶いた味噌汁のような脳みそでは霧の彼方。

 そこで、もう1回読もうと思ったのだが、この暑さの中、小説の細かい字を読む気になれず・・・

 しかし、いまや便利な時代になったものですな
「イーストプレス社」から「まんがで読破シリーズ」として刊行されてました。

 これなら、堅苦しい感じもしないし、活字の嫌いな人でも親しめますな

 こんな時代ですから、ぜひ原作とは言わずとも実際に読んで欲しい1冊なのですが、あらすじをあえて言うとこんな感じ・・・

 昭和初期、軍国主義が進む時代。国家的事業としても嘱望されていた缶詰事業。蟹工船とは、文字通り、蟹を取った、その場から船の中で缶詰として加工する工場船である。

 しかし、実態は軍部と一蓮托生になった資本家が、自らの儲けのために、何も知らぬ学生や食い詰めた者たちを集め、冬のオホーツク海上で過酷な労働を強いるものであった。

 そこでは労働者の命など紙切れほどの価値もなく、蛸部屋に詰め込まれ、粗末な食糧しか与えられない劣悪な環境の中で長時間の労働を強いられ、リンチなど暴力による支配が横行していた。

 そんななか、たまたま蟹漁の途中でロシアに流され、共産主義の労働思想に触れ帰還した主人公の森本らは、労働者の団結を訴え、冷酷無比な工場長へと立ち向かって行く・・・


 絵は古いような新しいような劇画タッチ。最後の爽快感はいまいちだが、十分に感情移入できる。

 「今日の名言」-今も変わらぬこの矛盾-

 労働者は資本家に労働力を提供し、資本家は労働者のその日の仕事量に見合う労賃を払う・・・
これが労働力と賃金の「等価交換」である。

 しかし実社会では、その労賃以上の価値が出るように働かせるシステムができており、そのとき生まれた価値「もうけ」はすべて資本家のものになる・・・つまり「搾取」である。


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 これが、非正規労働者たちに受け入れられているのが分かる気がする・・・

 生き死にの掛かった、最も困難な局面にある所から、いつの時代も問題を切り開く動きがでるのである。

 今日の朝日新聞「異見新言」から、その要約。

 「社会運動、南米での再生-非正規労働者が主役に」

 ☆格差社会の絶望の中から立ち上がる運動が若い人を中心に目立つようになった。前途にどんな可能性があるのか。ラテンアメリカの社会運動から、気鋭の論者が読み解く。

 ☆新自由主義政策導入後、世界的な規模で格差社会が広がる中、日本においても新たな社会運動が再生されつつある。しかし、この今日の時代変化をすでに10年前に経験した「先進国」がある。それはラテンアメリカ諸国である。
 90年代末に次々と誕生した左派、中道左派政権
 (ベネズエラのチャべス政権、ブラジルのルラ政権、アルゼンチンのキルチネル政権、ボリビアのモラレス政権等)
  ↑
 背景にあるのは、社会運動の隆盛
 ・メキシコの先住民運動
 ・ブラジルの土地なし農民運動
 ・アルゼンチンの失業者運動
 ・ボリビアの水道自主管理運動 等

 ☆これらに共通する特徴は・・・
  ①「主役」が非正規労働者や失業者だという点  
   ・今までは全国規模の労組に属する正規労働者が運動の主役。
   ・運動の震源はオフィスや工場の外になった。
   ・交渉も経営者に対する賃上げから政府に対する社会政策へと移行した。
  ②運動が居住地単位で組織されている点
   ・職場や業種単位から近隣住民同士で運動グループが形成される。
   ・新自由主義政策による大量の失業者が出て新たに形成された町から。
   ・住民自治に基づく生活共同体の構築

 ☆これらの動きは、新たな「生き方」の集団的創造に活動の中心があり、社会運動が日常生活の外(職場)にあるのではなく、その「ただ中」で行われるものとなった。


                           廣瀬純(龍谷大学専任講師)



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9jyou1


 労働運動、組合運動はちょっとイヤだなって人もいると思うけど、
 生きるためには団結することも大事だと思う。

 会社に組合がなくても、職種が違っても、まさに上の引用のように横断的に一人でも参加できる労組がある。

 つらい思いしている人はぜひ知っておいてほしい。

 首都圏青年ユニオン→首都圏青年ユニオンを支える会 http://www.sasaeru-kai.org/

首都圏じゃない人も参考にどうぞ。

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 今日は近況報告は省略します。
 ボクは元気です。

 おやすみなさい。

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コメント
この記事へのコメント
コメントお礼を兼ねて「蟹工船」についての蛇足的なお話。

この蟹工船の船の名前は、「博光丸」ですが、そのモデル、前身は、IRC(国際赤十字委員会)の管理の「博愛丸」
そして、戦時中に「博愛丸」は軍事物資を輸送中に、米軍に撃破されます。
それ以前は、日本赤十字の病院船として使用され、戦争状態における数少ない良心的な取り扱いを受ける船舶です。

無産市民文学というジャンリングに関しては正直、歴史家としての理解の範囲ではありませんが、ブームらしいので面白いかもしれませんね。

さて、労働組合活動について
南米の労働環境に関しては、非常に難しい問題があります。
適例として評価されている国とその産業は官営であり、ある種の殖産興業政策の色合いが強くあります。
つまり、前時代的な国家では可能なシステムという部分が強くあるというべきでしょう。
日本には簡単には適応できないと思います。

で、労働組合活動については、日本は途上国というべきでしょう。
世界人権宣言(人権規約B)の国際法条約の留保として、
・労働者への休日の報酬の支払い
・ストライキ権の保障
さえない日本が人権を語るような資格があるのか?という問題もあるでしょう。

まぁ、ILOの指導勧告をかなり受けている日本は人権蹂躙国家という評価も不可能ではない・・・・・言い過ぎかw

ちなみに、ヨルガオの白い花が満開なのですが、開花する過程を連続写真で収められるので、楽しいですw
ホテイソウは「アレロパシー現象」と言われる、他の植物に対する弊害があるので、なるべく自宅だけで育ててください。
外来種としては育てやすいはず?と思います。
って、花談話ではなかった・・・・


2008/08/24(日) 18:39 | URL | 冥王星という輩 #-[ 編集]
 コメントありがとうございます。

 相変わらずの博識! 非常に参考になります。

 >日本には簡単には適応できない

 まったく、その通りでしょう。勉強になりました。そのままというわけにはいかない。日本には日本の置かれている状況からの新たな労働運動の創造が必要なのでしょう。

 >ILOの指導勧告をかなり受けている日本は人権蹂躙国家という評価も不可能ではない

 この問題もまったく理解できないことの一つです。まさに国家レベルで人権を蹂躙してきています。「人権、人権言うなあ!!」ってのが社会の気分の中に色濃くありますね。権利なのだから、主張あうるのは当然だと思いますが・・・

 >「アレロパシー現象」

 この言葉は知りませんが、「ホテイアオイ」が本来の生態系に脅威を与えることは知っています。とにかく、ものすごい生命力と繁殖力を持っています。でも、水の浄化力も強いのです。
 ボクは、これを何かに使えるんじゃないかなあ・・・なんて考えています。もちろん、外に出すつもりはありませんよv-218

 これからも遊びに行かせて頂きます。よろしくお願いします。
2008/08/24(日) 22:43 | URL | momo2006 #-[ 編集]
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